ホワイトニングは、専用のホワイトニング剤を使用しますが、この液体の成分は過酸化水素を主成分としたものです。
過酸化水素は、H2O2で表記される化合物の一つで、殺菌剤や漂白剤として利用されてきました。
この過酸化水素は、最終的に無害な水と酸素に分解しますので、環境に非常にやさしいとされ、工業的にもよく利用されているものです。
ホワイトニングの過程で、この過酸化水素は歯に塗られるのと同時に、全くの無害な酸素と水に分解されますが、この過程で酸素が歯の色素と結びつきを強めることにより、色素そのものが分解されて、着色汚れなどがきれいに除去されるという化学反応が起こります。
さらに、このホワイトニングの優れた技術として、この工程で発生した活性酸素が、歯のエナメル質に光を乱反射させることにより、黄色みの強い象牙質の色をよりカバーするという効果が生まれるのです。
ここで重要なのは、歯の表面の色素だけを取り除いてくれますので、歯のエナメル質を傷めずに白く輝きのある歯に仕立ててくれるところにあります。
人の歯は、生活習慣や年齢を経ることにより、徐々に黄色や黒っぽく色素が沈着していきますが、ホワイトニングはストレスなく歯を白くしてくれるのです。